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熱中症
 
同時に気をつけたいのはナトリウム不足
熱中症という言葉は昔はありませんでしたね
 熱中症という言葉が広く使われるようになったのは10年ほど前からです。それまで医療関係者の間では、熱中症は「暑熱環境における身体適応障害によって発生する状態の総称」と定義され、その中には熱失神(日射病)や熱射病、熱けいれん、熱疲労などの病態があるとされていました。しかし、この定義はあいまいで、かつ専門家でも各病態の区別がつかず、診断の際に重要な症状の重症度がわからないという問題がありました。
この問題の解決に乗り出したのが日本神経救急医療学会で、熱中症を症状別に軽症から重症の3段階に分類し、重症の場合の診断基準を明確にしました(上段・分類表参照)。これが1999年のことで、これを契機に熱中症という言葉が一般的になっていったのです。
 
発症の原因は?
 一つは、暑くなると体内に熱がこもって体温が上昇すること。二つめは、大量に汗をかくことによる脱水。それと、もう一つ原因と考えられるのが電解質異常です。熱中症汗の中にはナトリウムが混じっていますが、その濃度は汗のかき方によって変わります。たとえば、冬場、部屋の中を熱くし過ぎて汗をかくときのかき方はじんわり。ところが、夏場はダラダラと大量に汗をかくことが多いです。実は発汗スピードが速い夏は汗に含まれるナトリウム濃度が高いのです。
 このため、夏になると体の中のナトリウムの量が足りなくなって、熱中症特有のこむら返りに似た筋肉の硬直が起こったりします。これが、私がナトリウム不足も熱中症の一原因だと考える理由です。
 
熱中症にはどんな症状がありますか?
 初めは、めまい、大量発汗、失神、筋肉痛などが起こります。これが進むと、吐き気、頭痛、倦怠感、虚脱感などが起こります。最も危険な症状は、けいれんを起こしたり、状態が悪くなることです。
 
軽い病気と思っている人が多いようですが…
高体温で始まり、それから脱水状態になり、ナトリウム不足も加わり、その結果、さまざまな症状が現れ、最後は多臓器障害を起こし始める。こうなるとかなり危険です。あまり知られていませんが、毎年、熱中症で200人近い人が亡くなっています。高をくくってはいけないということですね。
熱中症
 
 

熱中症
同時に気をつけたいのはナトリウム不足
熱中症の予防法と対策

【監修】 内野 正人(うちの・まさひと)
千葉中央メディカルセンター 救急科部長
1995年、産業医科大学医学部医学科卒業。京都大学医学部附属病院、丹後中央病院、西神戸医療センター、日本赤十字社和歌山医療センターなどを経て、2009年から千葉中央メディカルセンターに勤務。日本救急医学会救急科専門医、日本外科学会外科専門医。


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