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Vol.36 アンチエイジングとは?
監修/平野敦之先生
最近のホルモン治療の動向について



 いわゆる更年期に出現する自律神経失調症状(のぼせ、冷え、ほてりなど)や抑うつ症状に対しては男性も女性も性ホルモンの有効性が高いといえますが、女性ホルモン療法については、2002年に発表された米国のWomen,s Health Initiative(WHI)の大規模スタディにより、そのリスク(乳がんや心血管障害の発症など)がベネフィットを上回るものであったと報告されて以来、その使用目的は極端に狭まったといわざるを得ません。しかしながら、WHIのスタディには対象者に肥満や喫煙などのリスクファクターを持った方の割合が多かったこと、経口合成ホルモン剤を用いたことなど、いくつかの問題点も指摘されています。

 一方、アンチエイジング医療から見たホルモン剤の使用は少し違った形で行われており、サプリメントと同様に良いホルモンを適正に使用すれば、その効果は十分期待できるものと思われます。紙面の都合上詳細については記載できませんが、副作用の少ないDHEA(注1:糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防効果、免疫増強作用などをもつ)やメラトニン(注2:睡眠ホルモンとして良質の睡眠を誘導するほか、成長ホルモン分泌促進や抗酸化作用による抗老化作用も期待できる)をまず使用し、その方の症状やニーズに合わせて、女性ホルモン(エストロゲン+プロゲステロン)、男性ホルモン(テストステロン)を加えていく方法がとられてきているようです。またテストステロンは最近注目されているメタボリック・シンドロームの予防、治療にも有用とされ、米国でもその使用者が増加しています。女性・男性ホルモン剤はいずれも天然型のクリーム製剤などの経皮製剤の使用が望ましいのですが、エストロゲンの貼付剤を除き、日本では一般に使用できません(注3:医師の処方指示があれば米国などから輸入して使用が可能ですが、自費診療となります。DHEA、メラトニンも同様です)。

 なお、ホルモンの使用に際しては、副作用の少ないものもありますが、適正な使用や必要な検査を怠ると、自然なホルモンの分泌が妨げられたり、悪性腫瘍(がん)の発症を来たすこともあるので、専門医のアドバイスの下で行うことをお勧めします。


 今、身体の不調を年齢や身体的老化の変化による「しょうがないこと」と諦めている方も多いのではないでしょうか?更年期障害等の身体の不調も、抗加齢医学の考え方を持ってあたれば、発症の予防、さらに一歩超えた治療が可能かもしれません。

 最近ではアンチエイジングを専門とするクリニックも増えてきています。貴方もアンチエイジング・ドック(加齢状態、健康状態のチェック)を受け、より高い健康状態を目指してみたらいかがでしょうか。


アンチエイジングとは?
第1回
第2回
最近のホルモン治療の動向について
平野敦之先生プロフィール

平野 敦之(ひらの あつゆき) 平野 敦之(ひらの あつゆき)
医療法人社団あんしん会
四谷メディカルキューブ 外来部 外来部長
医学博士
泌尿器科専門医・指導医
日本抗加齢医学会専門医

【略歴】
和歌山県立医科大学卒業
米国ピッツバーグ大学・メディカルセンター留学
和歌山県立医科大学泌尿器科助教授
葉山ハートセンター泌尿器科部長

【所属学会等】
日本泌尿器科学会
日本抗加齢医学会
日本癌治療学会
日本移植学会
日本臨床腎移植学会
日本透析医学会
日本Endourology・ESWL学会
日本性機能学会
日本緩和医療学会


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